今回のクレイジージャーニーでは前回同様、
高野秀行さんゲストに招き、ソマリアの実情が紹介されました。
テレビではなかなか触れられない話ばかりで引き込まれてしまいました。
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今回の放送で取り上げられるソマリアは国内が混乱状態にあるため、ジャーナリストや研究者たちは入っていくことができず、日本人のソマリアの専門家はいないのだそうです。
それなら「自分で行かないといかんな」と思い過去5回ソマリアを訪れているのだといいます。
そんなこともあり高野さんは日本で一番ソマリアに詳しい人のようです。
アフリカ東部に位置するソマリア連邦共和国は、人口1000万人、国土は日本の1.8倍で約20年間近く無政府状態が続いていました。
ここまで紛争が続いていたのにはソマリアに古くからある氏族という風習も関係しているようです。
強い仲間意識があるため身内の誰かに危害が加えられると自分の命を落としてでもやり返すというような考え方があるのだそうです。
そんなソマリアは、事実上三つの州が独立した国を形成していてそれぞれの州に移動するにはビザが必要なのだそうです。
その三つの州と言うのは、南部ソマリア、プントランド、ソマリランドです。
放送では、高野さんが現地で見たソマリアの現実として次のようなことが紹介されました。
①南部ソマリア 「10分に1回銃声が聞こえる」
治安が非常に悪い南部ソマリアでは、現地の人は銃声はソマリアミュージックだと笑っているのだそうです。
高野さんが取材でソマリアの首都・モガディシオから政府軍と共に地方都市へと向かった際に、イスラム過激派の反政府武装勢力に待ち伏せをくらって死んでもおかしくないくらい銃撃を受けたという衝撃のエピソードが語られました。
そのとき高野さんが実際に乗ろうとしていた車にロケット弾が撃ち込まれ炎上している映像が流れていましたが本当に映画のようなシーンでした。
このときの襲撃は、高野さんがターゲットだったのだそうです。
このような外国人をターゲットにした襲撃が多いのは、ソマリアには、ゲストを大切にするという文化があって、そのゲストを守れないという面子をつぶすようなことを狙っているからなのだそうです。
②プントランド 「若者の憧れの海賊ビジネス」
海賊をやって身代金をとるとお金が入るから、一部の若者にとって憧れのビジネスになっているのだそうです。
海賊は人質は殺さず身代金を要求するというのがやり方で、ビジネスの仕組みがきっちりとできあがっているのだといいます。
また、政府が海賊を取り締まらないのは、海賊が身代金の支払いなどの交渉をするさいに仲介に入るプントランド政府が仲介手数料を取りたいためなのだとか。
プントランドの街自体はきれいだが護衛なしでは5分と立っていられない場所なのだそうです。
③ソマリランド 「とにかくすぐ拉致」
三つの州のなかで唯一治安が保たれているというのがソマリランドです。しかし、治安はいいものの拉致文化というものが残っていて、何か揉め事があればすぐに拉致されるのだそうです。
警察官も自分の任務よりも氏族の繋がりを優先するのであまり機能して居ないのだといいます。
拉致して問題を解決する際は、たいていラクダで解決するのだそうです。
ラクダが財産として考えられているため、人を殺してしまった場合などには同じ氏族内でお金を出し合ってラクダ何等分かを渡すのだそうです。
小池栄子さんが、番組の最後で、高野さんに憧れているという丸山ゴンザレスさんのことを、なんかわかる気がするといって、高野さんに比べるとゴンザレスさんはまだ若いなと思うといっていましたが、本当それくらい高野さんがすごい人だというのが前回と今回の放送でよくわかりました。
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2016-01-29 10:42
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